ワンポイントで施した刺繍は、実際の折り鶴を参考に陰影のつき方を2色の糸を使用し表現
。
最大の特徴は繊細なプログラミング(※刺繍業界ではこのデータ作成のことをパンチングと呼ぶ)具体的には場所ごとに糸の挿し方(角度)を微妙に調整することで濃淡の具合を変え、極小サイズにすることで失われがちなシャープさに拘ることで、より一層折り鶴の雰囲気の表現が可能となりました。
特に各部所の先端のとがり具合など、パンチング次第では柄がつぶれてしまうこともあるのですが、細かい針の落とし方の調整で実現させています。
刺繍自体は従来のものと相違ないのですが、この繊細なプログラミングこそが職人技と言えます。
メイン素材に選定したベロアは糸規格60/-を使用しており、密度の混んだクリアで高級感の絹のように滑らかで手触りが良く軽いのが特徴の素材です。
切り替え部の素材は、綿の世界三大生産国であるインドの年間生産量のわずか0.001%にも満たない量しか収穫できない、希少な超長綿「スビン ゴールド」を使用した素材。
長い繊維長と充分な強力のため撚りの甘い綿糸を生産することが可能で、撚りの少ない糸を使用すると原綿が持つ柔らかな風合いそのものを楽しめます。
繊度が細く蝋分が多いためエレガントな光沢を持ち、その風合いと合わせ他にはない高級感を持つ綿です。
3Dシームを利用した同色切替をデザインに落とし込んでいます。
使用する金属付属にはレーザーによりブランド名を刻印したアイレット・重みのある佇まいに仕上げる弾丸チップを使用。
素材と付属そして細部のディテールまで拘ることで一見してわかる存在感を実現しました。
DRAPING : 立体製図立体裁断立体縫製(113 original 3Dクチュール)1piu1uguale3ではオートクチュールに近い立体製図立体裁断立体縫製を採用しています。
オートクチュールとは、既製服(量産服)に対する反義語であり仕立て服の事を意味し、それは現代の言葉を当てはめるとオーダーメイドに当たります。
着用者の身体にフィットする最上級の着用感シルエットを実現するため、1piu1uguale3では立体製図立体裁断立体縫製(113 original 3Dクチュール)を採用しています。
元々人体は必ず均等なバランスではなく、前後上下左右が非対称です。
例えば上半身は背面より全面(胸側)の凹凸が大きく逆に下半身は背面の方が大きい。
生産量産性を追求した元来の平面製図裁断では機械的量産が可能ですが、直線的なカッティングでは凹凸のある人体に沿う様なシルエットと、上質な着用感を獲得する事は難しい。
それを解消する立体裁断は、人台に布を巻き付け立体的に裁断していく手法を取っており非常に細かい表現が可能です。
しかし、mm単位のズレでもシルエットが一変してしまう立体製図のパターンは曲線が増える上にパターン枚数も多く、生産に必要な項目が倍以上とも言われています。
よって裁断縫製の過程においても全ての項目が手作業で行われることが必須となり、大量生産は不可能となっているのです。
加えてそれら生産性を度外視した立体製図立体裁断立体縫製(113 original 3Dクチュール)を語る上で、オートクチュールという言葉を理解しなければなりません。
使用するファブリックだけでなく、縫製方法工場等一切の妥協を許さない環境で作られた洋服だけがオートクチュールと呼ばれる資格を持つ事ができます。
前述の様な曲線中心の立体裁断立体縫製の生産難度に加え、デッドストックのヴィンテージ素材や海島綿・ハリスツイード・モンテベロレザーなど、世界中から集めた希少なファブリックを使用している為、全てのアイテムが数量限定生産となります。
加えてそれらの異なる特徴を持つ素材毎にベストな糸調子や針、縫製糸などのミシン調整も必要となり熟練した縫い手の経験と技量も必要になります。
1piu1uguale3のoriginal3Dクチュールはそれらをコントロール出来る職人とのセッションによってのみ生産する事ができます。
世界屈指のファブリックに立体製図のパターンと職人による立体裁断立体縫製が加わり、同調増幅することで113 original 3Dクチュールが完成します。まさしく 1+1=3 となります。
素材
表地
コットン70% ポリエステル30%
パーツ
コットン100%